4月20日「穀雨」。
晴れ。
台風並みの強風が吹いた低気圧が去って、さわやかに晴れた。
日本列島が動いているな。
地震、活断層、火山、地溝帯。日本列島が素顔見せている。
おまけに低気圧。被災地は大変だろう。
災害が切迫してくる感じがあるけど、相手が天災では先のことは誰にも分からない。
偶然の幸運を祈るしかないか。
太古の昔から、列島の生活は変わってないンだろうな。
まずは、平穏だった自分の70年に感謝すべきか。
「ひらがな日本美術史」を読み終った。
自分の絵の好みがどういう成分から出来上がっているのか見えてくるのが面白かった、のかな。
日本画が油絵や水彩画と同じような絵になることには「違うだろ」と思う。
なのに、古典的な日本画を「古い」とも感じる。
洋画を取り込んだ日本画は、大和絵を取り込んだ漢画から狩野派が生まれたようには、なっていない。
応挙や崋山には何故か物足りないものを感じる。
どうも“その次”を見たという気がまだしない。
確かに、橋本治さんの言う“弥生的なもの”なるメルティングポットが働いていないのだろう。
とりあえずは、自分が“その次”の時代に属してはいないということを確認して、納得かな。
先がなければ、戻るまで。手本には事欠かない。
年寄りに復古は必然だね。